2020/05/25 13:29

こんにちは!

新緑の季節、とても気持ちのいい日和ですね。
雨が降るたびに、次々と芽吹く植物たちの色に心がワクワクとしてきます。
自然が身近にある生活の中で、糸の世界は育まれてきました。
古代から伝わる糸の手技は、自然の恵みからいただいています。



人間の力が一番と思い込みがちな現代において、糸仕事は自然へと回帰する大事な作業だと思っています。

キリムを織るときにも、「ああしたい」「こうしたい」とあまり強く思い込みすぎず、
「まぁいいか」「これも自分」と、今の自分のを受け入れてあげてください。
今の自分を否定せず、丸ごと受け入れ、次の一枚にとりかかりましょう。

『完璧なのは神様だけ』


さて、キリム織りのコツをお伝えします。
①タテ糸を弦のようにピンと張る
→すべてのタテ糸がヨコ糸に動じないように、しっかりとまっすぐ自分の位置に戻ってくれるくらいの強さに張ります。

②ヨコ糸は45°にピンと張り、山を作って打ち込む
→キリムはタテ糸の見えない組織。ヨコ糸がタテ糸に波状に絡むよう山にするのがコツ。

③両端のタテ糸をピンと張り、ヨコ糸をゆるみなく、きつくならないよう折り返す
→両端がピンと強く張っていれば、織り幅はまっすぐになります。
 緩んだら結びなおすか、上部の木枠部分に紙を丸めて挟み込むのもおすすめ。

④ヨコ糸の打ち込みは体重をかけてしっかりと、3cm織るごとに。
→打ち込みがしっかりしているほど耐久性もあり、いい敷物と言われています。

⑤タテ糸の間隔は5mm間隔
→すべてのタテ糸の間隔を最後まで5mm間隔にできれば、まっすぐなキリムになります。

本に掲載していることばかりですが、たくさん織っていらっしゃる方も改めて参考にしてみてください。

どうぞ、焦らず、自分の時間をゆったりと愉しんでください。
いやなことがあっても、織っていると心が落ち着きます。
平常心を取り戻し、明るく前向きに生きてゆくための大事な時間。
きっとそれは、遊牧の時代でも同じことだったはず。

たくさんのかわいいキリムが生まれますように♪

Koyun 由紀子